OSのスケジューリング方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
-
処理時間順方式では,既に消費したCPU時間の長いジョブに高い優先度を与える。
-
到着順方式では,ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が短くなる。
-
優先度順方式では,一部のジョブの応答時間が極端に長くなることがある。
-
ラウンドロビン方式では,ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクウォンタム)を短くするほど、到着順方式に近づく。
処理時間順方式では,既に消費したCPU時間の長いジョブに高い優先度を与える。
処理時間方式とは、処理予定時間の短いジョブを優先するするスケジューリングです。既に消費した時間ではないため、不正解です
到着順方式では,ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が短くなる。
到着順方式は、ジョブが実行可能キューに入った順番にジョブを実行します。
ラウンドロビン方式は、一定の処理時間が決められ、時間内に終わらなかったらそのジョブはキューの末尾に回され、それを繰り返していきます。処理時間の短いジョブは到着順方式のほうが応答時間が長くなるため不正解です。
優先度順方式では,一部のジョブの応答時間が極端に長くなることがある。
優先度順方式は、ジョブごとに優先度をつけて、それに従いジョブを実行します。優先度の高いジョブが溜まっていると、低いジョブがいつまでたっても実行されないおそれがあります。正解です。
ラウンドロビン方式では,ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクウォンタム)を短くするほど、到着順方式に近づく。
ラウンドロビン方式のタイムクウォンタムを限りなく短くすると、処理時間の短いジョブから完了していくので、到着順ではなく、処理時間方式に近づいていくため、不正解です。